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福岡市の泌尿器科クリニック。なごみ泌尿器科クリニックです。

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〒810-0055 福岡市中央区黒門2-31 佐藤ビル2階

 慢性腎臓病

21世紀に出現した新たな国民病として慢性腎臓病が注目されています。日本では慢性腎臓病は約1,330万人いると言われ、成人の8人に1人に相当します。よほど進んでいない限り自覚症状がないために、健診などでたまたま発見されることがほとんどです。慢性腎臓病は腎臓の働きが低下するのみでなく心臓病が起こるリスクもあり、早期発見・早期治療が重要です。

診断

@尿異常、画像診断、血液、病理で腎障害の存在が明らか、特に0.15g/gCr以上の蛋白尿。
A腎臓の働きを見る糸球体ろ過率(GFR)が60mL/分/1.73m2未満。
上記@Aのいずれか、または両方が3ヶ月以上続く場合に慢性腎臓病と診断されます


病気の進行により5段階に分類されます
  腎臓の機能  糸球体ろ過率(mL/分/1.73m2
G1  正常または高値 90以上
 G2  正常または軽度低下  60〜89
 G3a  軽度〜中等度低下  45〜59
 G3b  中等度〜高度低下  30〜44
 G4  高度低下  15〜29
 G5  末期腎不全  15未満

     

治療

治療の目的は腎機能の悪化を抑え、血液透析へ至らないようにすることです。主に食事療法と薬物療法が行われます。
T. 食事療法
1.水分管理:過剰摂取や極端な制限はしない様にしましょう。
2.食塩の摂取目標:1日3g以上6g未満となるようにしましょう。
3.ダイエット:肥満傾向の人はダイエットに努めましょう(BMIが25未満)
 ※BMI(体格指数)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
4.たんぱく質の摂取制限(G3b〜G5):0.6〜0.8g/標準体重(kg)/日が推奨されます。
 ※標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
5.摂取カロリー:適切なエネルギー量は30〜35kcal/標準体重(kg)/日です。
 ※病態、性別、年齢、運動量などによって異なります。
6.飲酒:エタノール量として、男性は20〜30mL/日(日本酒1合)以下、女性は10〜20mL/日以下が良いでしょう。

U. 薬物療法
腎機能の悪化を防ぐ目的で、高血圧、糖尿病、脂質異常症を治療する薬が使われます。

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