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福岡市の泌尿器科クリニック。なごみ泌尿器科クリニックです。

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〒810-0055 福岡市中央区黒門2-31 佐藤ビル2階

慢性前立腺炎

会陰部(陰のうと肛門の間)、下腹部、股間、精巣(睾丸)、尿道やペニスなどにさまざまな鈍い痛み、あるいは不快感が現れる病気です。30〜50歳台によくみられ、日本でも年間60万〜100万人の患者がいると推定されます。
原因としては細菌(大腸菌など)、通常の検査では見つかりにくい菌(クラミジアやマイコプラズマなど)による感染や、前立腺肥大、骨盤内のうっ血、アレルギー、自己免疫、ストレスなどが考えられています。

(NIH Prostatitis Classification System)
 CategoryT:急性細菌性前立腺炎
 CategoryU:慢性細菌性前立腺炎
 CategoryV:慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群
        VA:炎症性
        VB:非炎症性
 CategoryW:無症候性炎症性前立腺炎

上記は米国国立衛生研究所(National Institute of Health;HIH)による前立腺炎の分類で、カテゴリーT〜Wに分けられ、CategoryUとVが慢性前立腺炎と呼ばれる病態です。そして前立腺炎の90%以上はCategoryVが占め、一般に治療に難渋することが多いタイプです。またCategoryVは間質性膀胱炎の症状や所見との関連・重複が想定されています。

診断

問診、質問表(NIH慢性前立腺炎症状スコア:NIH-CPSI)、直腸指診、前立腺マッサージ後の尿検査(炎症や細菌の確認)などで慢性前立腺炎のどのタイプかを決定します。
NIH慢性前立腺炎症状スコア(NIH-CPSI)とQOLスコアダウンロード

治療

慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群の多くは原因が分かっていませんので、治療も難しいのが現状です。薬物療法は重要ですが1つの薬だけでは効果が見られないことも多いため、病状などを考慮して数種類の薬を併用することで治療効果を高めます。
最近ではUPOINT(U:排尿機能、P:心理社会学的要素、O:膀胱・前立腺の異常、I:感染の有無、N:神経症的要素、T:骨盤底筋群の緊張性)を考慮して、それぞれの患者様の病態に応じたきめ細かい治療が行われてきています。

生活面でのアドバイス

・ストレスを溜め込まないで自分なりの気分転換法を見つけてください
・仕事上の問題を家庭に持ち帰らず、オン、オフの切り替えが大切です。
・自転車やバイクなど股間を刺激する乗り物は、症状が強い時はお控えください。
・長時間のデスクワークやドライブをする場合には適度な休憩が必要です。
・香辛料の効いた食べ物(唐辛子やコショウなどのスパイス系)、アルコールの摂り過ぎに注意してください。
・飲水量を増やすことで症状が和らぐケースがありますが、摂り過ぎには注意しましょう。

NAGOMI CLINICなごみ泌尿器科クリニック

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